縁を生かす | ひめさゆり訪問マッサージ

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  • ブログ2021.08.11

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
    先日、毎日届く致知メルマガの内容で、タイトルにもそのまま引用した『縁を生かす』という記事にとても感動しました。これはぜひ皆さんにもお伝えしたいと思ったので、今回はその内容です。

    縁を生かす
    ………………………………

    その先生が五年生の担任になった時、
    一人、服装が不潔でだらしなく、
    どうしても好きになれない少年がいた。

    中間記録に先生は少年の悪いところばかりを
    記入するようになっていた。

    ある時、少年の一年生からの記録が目に止まった。

    「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。
     勉強もよくでき、将来が楽しみ」

    とある。

    間違いだ。他の子の記録に違いない。

    先生はそう思った。

    二年生になると、

    「母親が病気で世話をしなければならず、
     時々遅刻する」

    と書かれていた。

    三年生では

    「母親の病気が悪くなり、疲れていて、
     教室で居眠りする」。

    後半の記録には「母親が死亡。

    希望を失い、悲しんでいる」とあり、
    四年生になると

    「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、
     子どもに暴力をふるう」。

    先生の胸に激しい痛みが走った。

    ダメと決めつけていた子が突然、
    深い悲しみを生き抜いている
    生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。

    先生にとって目を開かれた瞬間であった。

    放課後、先生は少年に声をかけた。

    「先生は夕方まで教室で仕事をするから、
     あなたも勉強していかない?
     分からないところは教えてあげるから」。

    少年は初めて笑顔を見せた。

    それから毎日、少年は
    教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。

    授業で少年が初めて手をあげた時、
    先生に大きな喜びがわき起こった。

    少年は自信を持ち始めていた。

    クリスマスの午後だった。

    少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。
    あとで開けてみると、香水の瓶だった。

    亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。

    先生はその一滴をつけ、
    夕暮れに少年の家を訪ねた。

    雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、
    気がつくと飛んできて、
    先生の胸に顔を埋めて叫んだ。

    「ああ、お母さんの匂い!
     きょうはすてきなクリスマスだ」

    六年生では先生は少年の担任ではなくなった。

    卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。

    「先生は僕のお母さんのようです。
     そして、いままで出会った中で
     一番すばらしい先生でした」

    それから六年。またカードが届いた。

    「明日は高校の卒業式です。
     僕は五年生で先生に担当してもらって、
     とても幸せでした。
     おかげで奨学金をもらって
     医学部に進学することができます」。

    十年を経て、またカードがきた。

    そこには先生と出会えたことへの感謝と
    父親に叩かれた体験があるから
    患者の痛みが分かる医者になれると記され、
    こう締めくくられていた。

    「僕はよく五年生の時の先生を思い出します。
     あのままだめになってしまう僕を
     救ってくださった先生を、神様のように感じます。
     大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、
     五年生の時に担任してくださった先生です」

    そして一年。届いたカードは結婚式の招待状だった。

    「母の席に座ってください」

    と一行、書き添えられていた。

    『致知』連載にご登場の
    鈴木秀子先生に教わった話である。

    たった一年間の担任の先生との縁。

    その縁に少年は無限の光を見出し、
    それを拠り所として、それからの人生を生きた。

    ここにこの少年の素晴らしさがある。

    人は誰でも無数の縁の中に生きている。

    無数の縁に育くまれ、
    人はその人生を開花させていく。

    大事なのは、与えられた縁をどう生かすかである。

    ……………………………………………………

    以上がメルマガの記事内容になります。皆さんはどのように感じましたでしょうか。

    私たちもこの世に生まれてから、沢山の御縁をいただき、沢山の関わり合いの中で成長させてもらっています。
    でもつい、目先のことだけにとらわれて、その人の背景を汲み取らず、嫌な部分や駄目な部分だけに目を向けて、批判したり、責めたり、文句を言ってしまったりしてしまうことありませんか?

    私も自己啓発や能力開発の学びを得る前は、そういう人間でした。今も悪い習慣の癖が少し出てしまうことはありますが、開華やアチーブメント、致知の学びのお陰で、嫌なところにだけ意識を向けるということは格段に減ってきました。また、私は世の中の平和と幸せを望んでいるので、『自分が争いの源になりたくない!』という思いがあり、今も継続して行なっている学びと、色々なことに気づかせてくださった院長、チームひめさゆりの皆さんや患者さんたち、大切な友人、私の内側を鏡のように見せてくれる両親、姉のお陰で、嫌なところにだけ目を向けることをしなくなってきた、変わってきた自分が嬉しいです。

    それから、出会の長い短いや、付き合いの深い浅いに関わらず、全ての出会いは『御縁』だと、私は感じています。メルマガの最後の一文にある、『大事なのは、与えられた縁をどう生かすかである。』ということ。まさにその通りだなと深く感じました。

    忘れてはならないのは、自分も誰かの人生に影響を与えていること。それは、御縁をいただいた方を救うことかもしれないし、逆に嫌われたり恨まれたりすることかもしれません。私は前者の人間になりたいです。皆さんはいかがでしょうか?
    いただいた有り難い御縁を、皆さんのために、自分から幸せ発振で、人としても、施術者としても、「慈愛の追求」をより深めるために、『利他』に生かしていきたいと改めて感じた伊藤でした。

    最後に、「縁を生かす」の記事が出ていたメルマガに掲載されていた【今日の名言】を添付して終わります。

    幸せというのは向こうから勝手にやってくるものではありません。
    すでに自分を山ほど取り囲んでいるもの。それにどれほど気がつくか。

    小林正観
    (「ありがとうの法則」で知られる心学研究家)

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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