患者さんの願望とのバランス | ひめさゆり訪問マッサージ

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  • ブログ2022.04.19

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。

    昨日、硬膜下血腫の後遺症で歩行が困難となり、御縁をいただいて約1年ほどになるSさんの施術に伺いました。Sさんは機能訓練も行なっており、訪問の時間が終わって私たちが帰った後も、ご自身でストレッチを行なっている、とても努力家の患者さんです。

    実は最近、機能訓練で腹筋運動を行う時に、「手を引っ張ってくれ!手を引っ張ってくれるともっとちゃんと出来るんだ!」と言ったり、「こんなの(大腿部のボールつぶし)やったって何の役にもたたねえからやんなくていい!」と、駄々をこねるようなことがあります。昨日も訓練中にそうなってしまったのですが、Sさんに必要な訓練であることを説明しながら、何とか最後まで行なっていただきました。

    私は、筋力を付けるのは自力でトレーニングをしないと意味が無いことは分かるので、腹筋で手を貸すようなことはSさんのためにならないと思い、あえて手を貸さずにご自身でしていただくようにしているのですが、でも何度かこのようなことがあり、訴えの言い方や態度を見て、もしかしたらSさんの心理的に甘えたい願望があるのかな?だからスキンシップがしたいのかな?と感じるようになりました。でもこのような場合はどうしたらいいのか、判断が付かなかったので、院長に相談しました。

    院長からは、腹筋を10回行うとして、10回全部手を貸してしまうのは良くないけど、半分の5回だけ支えるようにアシストして、残り5回をご自身で行なってもらうようにすれば、Sさんの願望を叶えることにもなるし、「やってもらった」という満足感にも繋がのではないだろうか、とアドバイスをいただきました。なるほど、と思いました。また一つ勉強になりました。ありがとうございます。大感謝です。

    今度またSさんから腹筋の時に手を引いて欲しいとご要望があった時は、この方法でSさんの願望と身体トレーニングのバランスを取れるように、トライしようと思います。

    患者さんの数に比例して、まだまだこのような症例や事例が出てくると思うので、自分で最善を尽くしても改善策が分からなくなったら、遠慮無く院長の力を借りて、患者さんのためになる効果的な方法で対応出来るように、これからも患者さん第一に真心で尽力していきます!

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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