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  • ブログ2021.12.14

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。

    近年、ご高齢の方を狙った、孫や息子を語るオレオレ詐欺や、警察官や弁護士、役所の職員などを名乗り、複数の人物が登場する劇場型詐欺などの特殊詐欺が横行し、胸が痛い事件が続いています。

    私が担当している患者さんの中にも、孫を名乗る不審な電話が掛かってきたことがあるから、一般電話には出ないことにしている、と話す方もいました。福島県内でも詐欺被害の件数がかなり増えているようなのですが、実は数日前に、私の大切な親友と家族が、劇場型の特殊詐欺に引っかかってしまったのです。もうこれは他人事ではありません。話を聴くと、かなり手の込んだ特殊詐欺だったので、大切なご家族と、ご自身の身を守っていただきたく、親友に了承を得て、皆さんに詳細を記載します。

    親友は両親と同居していて、貯金通帳をお母さんに預けていたそうです。詐欺師から電話が掛かってきたのは平日で、親友は仕事、お父さんは用事で出掛けていて、お母さんが一人で家に居たそうです。詐欺師から電話が掛かってきたのは午後1時前。
    仙台三越の総務部責任者を名乗り、親友のお母さんのフルネームを語り、「○○さんに時計を買ってきて欲しいと頼まれた、という女性が来たのですが、そのようなことを頼まれましたか?」と聞いてきたそうです。頼んでいないと答えると、今度は『OMCカード(クレジットカード)』は作ったか確認をしてきました。作っていないと答えると「あー、やっぱり!」と言って、店員が時計を買いに来た女性の日本語が片言だったから怪しいと思って、通報するために話をしながら引き留めていたのが逃げてしまったようで、それでも店員が追いかけて捕まえたそうです。しかし、トイレに行きたいと言って逃げられてしまった。詳細は『全国銀行協会』というところが教えてくれるから、そちらに電話してくださいと、電話番号を教えられたそうです。因みに、『OMCカード』も、『全国銀行協会』も実在しています。

    言われるがままに『全国銀行協会』と言われた050から始まるIP番号へ掛けてみると、受付の人物が担当に代わると言って、担当の桑田を名乗る人物が出て、被害がないかどうかを調べる素振りをされ、桑田が言うには、11月27日、28日に合計50万円分の商品券が購入されている。OMCカードの名義は親友のお母さんになっているが、支払い口座は親友のお父さんになっている。でも引き落とし日が12月25日になっているから、まだお金は引き落とされていない。今ならまだ阻止出来る。被害が出ないようにセキュリティーが高いキャッシュカードをこちらで作って送る。と言ったそうです。それを聞いた親友のお母さんは安心して信じて疑わなかったとのことです。

    その後、同居している家族がいるかを聞かれ、旦那さんと子供(親友)のことを話して、桑田が、他にも被害がないか調べるから、3人分の暗証番号を教えて欲しいと言い、そこで親友のお母さんは、家族を守るために全て正直に伝えてしまったらしいです。その後桑田から、今持っているキャッシュカードは犯罪の証拠品として、郡山支部の榎本が受け取りに行くので、キャッシュカードをまとめて準備してください、その後、宮城県警の吉井さんから連絡が行くと言われたそうです。

    この榎本というのが受け子で、助けてもらえると思って疑わなかったお母さんは、受け子にキャッシュカードを渡してしまい、受け子はパフォーマンスで本物のキャッシュカードの一部を目の前ではさみで切り落として封筒に入れ、お母さんがよそ見をした隙に封筒に入った偽物のトランプカードとすり替えられ、宮城県警の吉井さんが受け取りに来るまで、絶対に明けないでください、と言い張って出て行ったそうです。そして、宮城県警の吉井を名乗る詐欺師からも電話があり、同じ事を言われたそうです。

    その後、受け子の榎本がまた戻ってきて、念のため通帳も預かりたいと言ったらしく、お母さんは疑わずに3人分の通帳も渡してしまったそうです。その後、また桑田から電話があり、旦那さんとお子さんにも状況のお話をしたいと言われたそうで、お父さんと親友が帰宅してから、桑田から電話が来て、最初にお父さんが桑田と話をしている間に、親友はお母さんから概要を聞いたそうですが、通帳とキャッシュカードを榎本に渡したと言うのを聞いて、これはおかしいと感じたと言っていました。その後、疑いながら親友も桑田と話をしたそうです。親友は「あなたの話は100%信じてはいませんけど。」と言ったら、桑田は「そうですよね。私たちもよくそう言われるんですけど。」と言っていたそうです。

    電話を切った後、おかしいと思った親友がキーワードをネットで調べたら、益々怪しいことが分かり、警察に通報して、警官と刑事さんが来て、絶対に開けるなと言う封筒を開けてもらい、被害に遭ったことが確定したそうです。被害額は、3人分を合わせて3桁。一般サラリーマンの年収ぐらいの被害を受けてしまったそうです。この話を聴いて、本当に悔しくてやるせないです。実際に今回の詐欺は実例が出ていました。

    三越伊勢丹を名乗る不審な電話にご注意ください | 仙台三越 | 三越 店舗情報https://www.mitsukoshi.mistore.jp/sendai/important_news/importantnews_detail01.html

    また、特殊詐欺の事例のサイトを見つけたので、URLを添付します。
    福島県 | 特殊詐欺撲滅を目指すサイト

    https://salat.co.jp/bokumetsu/category/ken/fukushima/

    このサイトを見て驚いたのは、詐欺師から「だまされた振りをして犯人を捕まえる協力をしてください。」と、正義感につけ込んでくる詐欺集団もいるということです。恐ろしいです。このように、色々なパターンの詐欺が横行している今の世の中、自分と大切な家族や、大切な方々を守るためにも、どんな詐欺があるのか事例を知っておく必要があると改めて思いました。
    また、今回のことがあり、ATMから引き出せる金額の上限に制限を掛けられないのか?と思い、調べてみたら、各銀行でそれが出来ることを初めて知りました。例として、ゆうちょ銀行のサイトを添付します。

    ATMの引き出し制限等について ーゆうちょ銀行
    https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/access/atm/kj_acs_atm_hikidasiseigen.html

    読者の皆さんも是非、ご自身が利用している銀行に問い合わせたり、調べたりしてみてください。そして、万が一詐欺に遭ってしまったとしても、被害額を最小限に抑えられるように、引き出し上限設定をすることをお勧めします。そして、ご家族や大切な方々へも伝えてあげてください。
    因みに、親友のお母さんは、日頃から「私は大丈夫」と思っていたそうです。詐欺は他人事ではなく自分事です。どうか普段から危機意識を高め、多くの方に防犯対策を心得て欲しいです。これ以上被害者が増えないように、心の底から願い、祈っています。

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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