施術者の仕事に思うこと | ひめさゆり訪問マッサージ

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  • ブログ2021.09.24

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。

    以前『LOVEの語源』という記事を掲載しました。その時に書いたのですが、私は現在、開華で自己啓発・能力開発をするために、ベーシックトレーナーコースを受講しています。毎月テーマ別にセミナー練習会の課題があるのですが、今月の台本に、マッサージにも関係するとても興味深い内容がありました。以下にその一部を記載します。
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    『おちつき』、は、『オキシトシン』というホルモンです。これは、愛情ホルモンとも言われて、スキンシップの時に出てきます。オキシトシンは、赤ちゃんがお母さんに抱っこされている時にたくさん出てきます。

    こんなお話もあります。ヤクザさんが、道端で高校生に『金だせよー!!』と、恐喝していました。周りの大人の人たちは、どう対処していいか近づけず、周りから見ていました。そこに、おばちゃんがツカツカと近寄って行き、説得するか、止めに入るかと思いきや、突然、そのヤクザさんにハグして、背中をトントンと叩いていたら、ヤクザさんは力が抜け、目頭を熱くして、そのまま立ち去っていきました。

    周りで見ていた人たちは、『おばちゃん、大丈夫でしたか!?』と寄っていったら、おばちゃんは『私、特殊学級の子たちのお仕事していて、子供が暴れると抱っこしちゃうのよ。そうしたら、すぐスーっと落ち着くから。』と言うんですね。つまり、『スキンシップ』によって『間脳』から『オキシトシン』が出て『落ち着く』。すごい効果です。

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    ここまでが、台本を一部抜粋したものです。最近は健康番組でもよくオキシトシンが取り上げられるようになったので、オキシトシンのことを知っている方もいると思いますが、私は改めて人間の体はすごいなぁと思いました。

    実際に患者さんに施術をしていても、体調不良でイライラしてご機嫌が斜めだった患者さんが、会話をしながらマッサージを進めていくうちに、段々気持ちが落ち着いてきて、穏やかさを取り戻したり、笑い声が出てきたりということがあります。先週は、病気の影響で情緒が不安定になってしまったある患者さんが、怒りの感情があらわになっていたのですが、傾聴しながらマッサージを進めていくと、施術が終わる頃には大分落ち着きを取り戻しました。車中に戻ってから達ちゃんが、「患者さんは頬に涙を流した跡があり、枕が濡れていた」と教えてくれました。涙は心を癒すそうなので、それを聞いて安心しました。

    施術者の仕事は、患者さんが持つ『愛情ホルモン』とも言われる『オキシトシン』を出すお手伝いも出来て、傾聴との相乗効果で、患者さんの心身のケアをさせていただくことが出来る、とても有り難いお仕事だなと、感謝の想いが沸きました。昔から『病は気から』というように、心と体は一つに繋がっているので、患者さんの心身のケアを通して、患者さんがより元気に、健やかな笑顔が増えるよう、これからも『慈愛の追求』を深めていこうと、改めて思いました。

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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