東日本大震災から11年に思うこと/じんわり響く、患者さんの夫婦愛 | ひめさゆり訪問マッサージ

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  • ブログ2022.03.11

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。

    今回は、昨日施術に伺った、Sさんの心温まるエピソードが印象的だったので、そのお話を書かせていただきます。

    Sさんは間もなく80歳になる患者さんで、脳梗塞の後遺症のため、左半身に軽い麻痺があります。とても優しくてユーモアがある方で、「もう歳だから体が油切れて錆ちゃったんだ(^^)」と言ったり、「私は頭が乾燥してすぐ忘れるから(^^)」と言って、周りを笑わせてくださいます。

    Sさんご夫婦は、いつも互いを思いやり、お互い素直に感謝し合っている素晴らしいご夫婦です。昨日も施術をしながら、Sさんが「私は頭が乾燥してるから何でもすぐ忘れるけど、爺ちゃん(旦那さん)のことは忘れないよって、爺ちゃんに言うんだ(^^)」と話してくださったのです。私はとても感動しました。Sさんは、少々認知症の兆候が見られ、現状を思うと尚更ジ~ンと来ました。

    私は、家族や身近な仕事仲間、親友など、自分の人生を支えてくれる大切な人は、心を許していることもあり、ついつい甘えが出て、感情的になってしまうことがあります。なので、Sさんから「自分の人生を支えてくれる、縁ある大切な人への感謝を忘れない」ことを、改めて教えて頂き襟を正されました。

    本日3月11日は、東日本大震災から11年になります。多くの尊い命が犠牲になってしまったこと、また、癒えぬ心の苦しみを抱えている方々がまだまだ沢山いらっしゃると思います。本当に心が痛みます。もう二度とこのようなことが起きませんように、多くの尊い命に対しご冥福と、福島県、宮城県、岩手県、それぞれの被災地の復興を、心よりお祈り致します。

    そして、私たちひめさゆり訪問マッサージでは、同じ被災地で無事に生かされていることへの感謝を忘れず、Sさんご夫妻から学ばせていただいている、「当たり前と思い込んでいることは、決して当たり前なことではない。そのことへの感謝すること。」を心に留め、これからも「慈愛の追求」をし、感謝と真心を尽くしていきます。

    最後になりますが、私が毎日読んでいる(聞いている)致知出版社のメルマガの号外が、今日のお昼休みに届きました。
    「自分の生きる使命」に勇気をいただく内容だったのでシェアします。良かったら読んでみてください。きっと皆さんの勇気になると思います。

    末期がん療養中に襲った「3.11」。松野三枝子さんに起きたある奇跡|人間力・仕事力を高めるWEB chichi|致知出版社
    https://www.chichi.co.jp/web/20210311_matsuno_mieko/?utm_source=willmail&utm_medium=email&utm_campaign=ningen_20220311

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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