認知症対策の嬉しい成果 | ひめさゆり訪問マッサージ

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  • ブログ2022.06.28

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。

    施術担当させていただいているTさんは、90代で独居生活をされているのですが、昨年10月辺りから物忘れをとても気にされるようになりました。そして12月ぐらいになると、日付や曜日が分からなくなったり、私たちが訪問しても、「今日はマッサージですか?」と、不思議そうな表情で確認されたこともありました。

    病院で認知症の診断はされていませんでしたが、明らかに見当識障害が見られるようになっています。特に今年の1月から4月ぐらいにかけては、時々「今日は何日ですか?」と、不安そうに確認されるようになりました。また、台所で何かを焦がしたにおいが充満していたり、水道の水が出しっぱなしになっていたこともありました。

    Tさんは、近くのデイサービスも利用しているのですが、ある日、「デイサービスの迎えが来ないから、杖をついてデイサービスに行ったら、スタッフさんから、『Tさん、今日は違うよ。』って言われて。デイサービスじゃないのに行って、送り帰されてきたんです。」ということが、2~3回ほどありました。

    なので、Tさんの認知症の進行がこれ以上進まないように、何とか出来ないだろうか?と思うようになりました。そうして、院長に相談をして、認知症を改善するために、イボイボが着いたボールを使って脳に刺激を与える手の運動を指導してもらい、脳の刺激をする運動を開始しました。

    Tさんは、脳の運動を始めてから、最近では日付を確認することが減っていて、段々明るさが戻ってきています。会話も明るく話すことが増えてきて、以前のような元気なTさんが戻ってきたように感じます。

    そんな中、先日嬉しいことがありました。Tさんから「今日はとんでもないことしちゃったんです。デイサービスの日じゃないのに、今日は迎えが来ないなぁと思って、出掛ける準備をしたんですけど、あ、今日はデイサービスじゃなかったと思って・・・。年は取りたくないねぇ。」と、そのようなお話がありました。

    以前は、自分で歩いて施設に行ってしまったことが何度かあったので、デイサービスの日じゃないと思い出して行かなかったことが、とても素晴らしい進歩だと思いました。本当に嬉しかったです。Tさんは、日付が分からなくなることや物忘れが出ることに、今も「何かがおかしい…」という不安を抱いています。でも、認知症対策の運動を継続してきたことで、少しずつ改善の兆候が見られるようになってきました。なので、この調子でTさんの不安が解消されますように、Tさんが元気で長生き出来ますように、これからも、家族や担当のケアマネージャーさんと連携をしながら、最善を尽くして支援させていただきます。

    そして、これからも自分の課題と向き合いながら、患者さんの立場に立って、患者さんの願望を叶えるために、私たちに何が出来るだろうか?とアンテナを張っていきます。

    今後も慈愛の追求の質を上げるためにスキルアップしていきます。

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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